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神奈川県にお住まいで2匹のニューファンドランド犬を飼っている、小河さんご夫婦。お二人は最近、「仲良しの2匹が毎日思いっきり遊べる環境を作ってあげたい」という思いから自宅の庭を人工芝のドッグランにリフォームし、大きなプールを置けるデッキも設置したそうです。リフォームを通していっそう充実したワンちゃんとの毎日について、奥様にお話を聞きました。
「毎日のように仲良く遊んでいます」 大きな2匹が走り回れるドッグラン
元気いっぱいで人懐っこい2匹の名前はタバサとJJ。同じお母さんから一緒に生まれた、3歳になる姉妹犬です。すでに体重は45kgほどですが、“超大型犬”と呼ばれるニューファンドランドはまだまだ成長を続け、女の子でも体重60kg以上になることもあるそう。
「ニューファンドランドはちょっとびっくりするくらい大きくなりますが、とても穏やかな性格なんですよ。この犬種を飼うのは、タバサとJJが2代目になります」と小河さん。
そんな2匹が毎日遊ぶのが、お庭をリフォームしたドッグラン。道路に面する広いスペースに人工芝を敷きつめた、明るくて広々とした空間です。斜面状の地形を利用して作ったのは、家側には庭を正面から見下ろせるデッキ。デッキの左右には階段とスロープを設置し、2匹がぐるりと一周して走り続けられる作りになっています。
「もう毎日、仲良く走り回っています。散歩の後に数十分ぐらい放してあげて、追いかけっこしたり、ボール遊びをするのが日課です。しっかりとした柵を取り付けたので、逃げてしまう心配もありません」
遊ぶ姿を毎日見ていると、性格の違いもはっきりとわかってきて面白いのだとか。
「姉妹でも性格はまったく違って、タバサは『まずやってみる』の行動派なのに対して、JJは慎重派です。JJはボールの取り合いになっても譲ってあげるし、お姉さんなのかも……って想像しています(笑)」
遊ばせた後はデッキの水場で足を洗えるのもうれしいポイント。お風呂場で洗っていたリフォーム前に比べると、ずっと便利になりました。近くには電源も設置したので、シャンプー後のドライヤーもできて助かっているそうです。
「夏だって外で遊ばせてあげたい」プール遊びに夢中!
“タバサとJJがいつでも遊べる環境作り”というコンセプトのリフォームで特にこだわったのが、プールを置ける広さのデッキでした。
「もともと水難救助犬として育てられたニューファンドランドは、『船から落ちたナポレオンを助けた』なんて逸話もあるくらいで、とにかく泳ぐことが得意で大好きなんです! 春や秋には毎月、湖に連れて行って泳がせています。
でも暑さにはあまり強くないので、夏になると昼間は冷房の効いた室内で過ごして、外に出られるのは太陽が出ていない朝か夜だけになってしまっていました。夏とはいえ太陽の光を浴びられないのはかわいそうで、外で涼しく遊ばせられるプールを絶対に置けるようにしたかったんです」
デッキには開け閉めできる屋根を付けているため、夏でもプールの水温は涼しく保たれ、タバサとJJも快適なんだとか。
「2匹とも本当に気に入ってくれて、半日遊び続けていることもあるくらい(笑)。楽しそうに遊んでいる姿を見ていると私たちも幸せな気持ちになります。いつでも好きなだけ遊ばせられるようになって、本当に夢が叶ったような感じです」
SNSなどで知り合った犬友達とご自宅に集まって、ワンちゃんたちをプールに入れてあげたり、バーベキューを楽しむこともあるという小河さん。お庭のリフォームを通じて、小河さんの2匹との暮らしはそれまで以上に楽しく、充実したものになりました。
超大型犬の2匹を、毎日くたくたになるまで遊ばせたいと思ったんです
タバサとJJは、小河さんご夫婦の飼ってきた犬としては3代目。先代や先々代も庭でよく遊んだそうですが、当時は地面に雑草が生えているだけだったため、泥だらけになった足をお風呂で洗うのは一苦労だったそうです。夏の草刈りも大変だったとか……。
とはいえ、愛犬たちを洗ったり庭をお手入れする手間が、ドッグランを作る直接の理由になったわけではありません。そこには、大好きな「大型犬」に対する思いがありました。
「私たち夫婦の年齢を考えると、ニューファンドランドのような超大型犬を飼うのはこの子たちで最後なはず。だからこそ、できることは何でもしてあげたいと思ったんです。
それに、姉妹のタバサとJJは本当に仲良しで、おもちゃがなくても取っ組み合いや追いかけっこをしてずっと遊んでいられるくらいなんです。お世話になっているドッグトレーナーさんからも『犬が人間を困らせる行動をするのは体力を余らせているから。毎日疲れるくらい運動させたら悪いことはしませんよ』と教えてもらいました。
そういったことを考えて『よし、毎日くたくたになるまで遊べる環境を作ってあげよう!』と決めたんです」
人工芝を敷いたのも、超大型犬である2匹が走り回るときの関節や腰にかかる負担を少しでも減らしたかったから。人工芝は芝を刈ったり雑草を抜く必要もないので、お手入れの状況に関係なく遊ばせられているとのこと。
仲良し姉妹だからこそ毎日好きなだけ遊ばせたい――タバサとJJを大切に思う気持ちが、いつでも自由に走り回れるドッグラン作りにつながりました。
意外に難航したリフォーム会社選び。決め手は「犬目線」
お庭のリフォームを決意した小河さんでしたが、実はリフォーム会社探しはスムーズにいかなかったとか。
「『体への負担を少なくして思いっきり走れるようにしたい』『大きなプールを置きたい』という条件はマストだったんですが、最初に相談した二社にはあまり思いが伝わらず、希望に沿った提案をいただけませんでした」
がっかりした気持ちを抑えて次に訪れたのが、その後に施工を担うことになったエクステリア専門のリフォーム会社。「犬目線を持っていらっしゃったのが助かりました」と小河さんは言います。
「“タバサとJJが快適に楽しく過ごすためのリフォーム”という思いを自然にわかってくださったのが良かったです。庭とデッキを一周する作りや、暗い時間にも遊べるためのライトも、担当者さんが提案してくださいました」
施工を行ったリフォーム会社は、ドッグラン作りを今までに何件も手がけたことがあったとのこと。ご自身でも大型犬を飼っているという担当者の方は、次のように話してくれました。
「小河様の場合は“2匹の走れる場所を作りたい”という強いお気持ちがすぐにわかりましたので、その前提でさまざまなご提案をしました。ドッグランなどのリフォームを検討している方は、“ワンちゃんがどんな時間を過ごさせてあげたいのか”を最初にリフォーム会社へと伝えると、その後のご相談や施工もスムーズになってくると思います」(リフォーム会社担当者)
2匹は生活の中心 今度は一緒にボートに乗りたい!
最後に、小河さんご夫婦にとってタバサとJJがどんな存在なのかを聞いてみると、すぐにこんな答えが返ってきました。
「私たちの暮らしのコアですね。この子たちを中心に生活が回っていて、連れて行けないお出かけや旅行はそもそもしません(笑)。一緒に過ごすことで私たちも幸せな気持ちになれる、そんな存在です。
これからもタバサとJJが楽しめることは、できるだけ体験させてあげたいと思っていて、今の目標は湖で一緒にカヌーに乗ることです。たぶん水に飛び込もうとするから、夫には『すぐに沈しちゃうよ』って言われたんですけど(笑)。でもきっと楽しんでくれるんじゃないかって楽しみです」
タバサとJJは生活の中心だという小河さん。お話を聞いて強く感じられたのは「大型犬がいるからできないことがある……」という後ろ向きな発想ではなく、「タバサとJJがいるからこそ一緒にあんなことを楽しみたい。こんなことにもチャレンジしてみたい!」という前向きな姿勢でした。
きっと、一緒に過ごす時間を楽しもうとする気持ちこそが、愛犬との暮らしを充実させるためのいちばんの秘訣なのかもしれないですね。
リフォームを担当した「ガーデンコンシェルジュ」
神奈川県大和市に拠点をおく、エクステリア・外構のリフォーム専門業者です。「愛犬家住宅コーディネーター」「犬と住まいるコーディネーター」の資格を保有し、ドッグランの施工経験も豊富。施工にあたっては、顧客とのコミュニケーションを何よりも大切にしています。お庭のリフォームはご相談ください。
https://garden-concierge.net/