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わんちゃんと絵本、まったく関係ないもののようにも思えますが、どちらもそっと人の心に寄り添い幸せを運んでくれる存在です。わんちゃんを描いた絵本というのも、実はたくさんあるんですよ。
愛犬との暮らしの中で、日々多くの幸せを噛みしめているであろう飼い主さんに、絵本を通してさらなるわんちゃんの魅力を感じていただきたいです。
目次
- テーマ:「はじめまして、犬」
- 必然的な運命の出会いに感謝したくなる『犬のルーカス』
- 生命に寄り添いいつくしめる『こいぬがうまれるよ』
- 家族になる責任が学べる『ガスパールこいぬをかう』
テーマ:「はじめまして、犬」
みなさんの愛犬との出会い、一体どんなふうだったでしょう。目が合った瞬間、「この子を家族に!」と思ったでしょうか。きっと、どの飼い主さんにとっても運命的な瞬間だったに違いありません。
はじめて出会ったあの日あの時を思いおこさせてくれる絵本3冊をご紹介します。
必然的な運命の出会いに感謝したくなる『犬のルーカス』
銅版画家の山本容子さんのまるでエッセイのような絵本『犬のルーカス』は、突然庭先に迷い込んできたきつねのような小犬との出会いからはじまります。飼うつもりはありませんでしたが、小犬は16世紀の画家ルーカス・クラナッハにちなんだ立派な名前をもらい、家族の一員になるのでした。
ページをめくるたび、生き生きとしたルーカスの豊かな表情に魅せられてしまいます。つぶさに観察され、愛情のフィルターを通して丁寧に描かれたルーカスはとても美しく、山本さんに深く愛されていることが伝わってきます。
どの犬も特別で、大切な家族。読むほどにその存在が愛おしくなります。
生命に寄り添いいつくしめる『こいぬがうまれるよ』
『こいぬがうまれるよ』は小犬が生まれてからお隣の家の女の子の家族になるまでを描いた、アメリカのロングセラー写真絵本です。
かあさん犬のおなかの中から袋に包まれて出てくる様子や、まだ目や耳がふさがっている顔の表情など、生まれた瞬間からかあさん犬と離れても大丈夫になる2ヶ月までの小犬の成長を記録しています。ご自宅で貴重な愛犬の出産を体験された方もいるかもしれませんが、はじめて見るという飼い主さんも多いかもしれませんね。モノクロの写真も、なんだか特別な時間を切り取っているようでドキドキします。
まるで、小犬を一緒に育てているような感覚が味わえます。小さな生命の尊さも改めて実感できますよ。
家族になる責任が学べる『ガスパールこいぬをかう』
いまや、日本でもおなじみのキャラクター『リサとガスパール』シリーズの中にも、犬を飼いはじめたガスパールが、可愛い小犬と格闘するお話があります。
犬が飼いたいガスパール。パパには反対されているけど、ある日おばあちゃんがプレゼントしてくれたのは可愛い女の子の犬でした!一緒にいると楽しいけどうまくいかないこともいっぱい。大事なものにおしっこをかけられたり、家をめちゃくちゃにされたり、雨の日だって散歩しなくてはなりません。予想外の小犬の行動に振り回されるガスパールに親近感を覚える人もいるかもしれませんね。
動物と一緒に暮らすって、大変なこともたくさんあります。
ユーモラスなタッチの中にも、犬にとっての一番の幸せと人間の責任がきちんと描かれています。お子さんと読むのもオススメです。
縁あって家族の一員になったわんちゃんたち。愛犬を迎え入れたときの初めての気持ちを思い返し原点に戻るのも、時には大切な気がします。奇跡のような繋がりに感謝して、わんちゃんと一緒にますます幸せに暮らしたいですね。