気持ち・生態
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博士(獣医学)。専門は獣医動物行動学。evergreen pet clinic ebisu行動診療科担当。日本獣医行動研究会研修医。藤田医科大学客員講師。
犬は嗅ぐものによって、右と左の鼻の穴を使い分けてるのでしょうか? 獣医師の茂木先生に聞いてみました!
目次
- Q.犬の鼻の穴は、右と左で役割が違う?
- 答えと解説
Q.犬の鼻の穴は、右と左で役割が違う?
1.犬の鼻の穴は、右も左も役割は同じ
2.犬の鼻の穴は、右と左でそれぞれ役割が違う
どちらでしょう?
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答えと解説
正解は、2.犬の鼻の穴は、右と左でそれぞれ役割が違うが正解です。
犬は、匂いを確認するときに、感情に合わせて鼻孔を左右使い分けています。
2020年にノルウェーのグループが発表した研究論文によると、犬が嫌いな物の匂いを嗅ぐときは右の鼻腔を、食べ物などの嫌いではない物の匂いを嗅ぐときには左の鼻腔を使うことがわかりました。
そのほか、初めて嗅ぐ匂いのときも右の鼻腔を使いますが、嫌悪感がなく、もっと確認したいと思えば左の鼻腔に切り替えます。
しかし、嫌な匂いだと判断した場合には、変わらず右の鼻腔で確認を続けるそうです。