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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
チャイムの音や来客に対して吠える犬は多いもの。放置するとさらに激しく吠えるようになったり、吠えグセがついたりすることもあります。愛犬の困った吠えグセは、実は飼い主さんの対応次第でしつけ直しが可能です。具体的な方法を見ていきましょう。
目次
- 音と来客に対する警戒心を弱めよう
- チャイムが2回鳴る家は、2回目の吠えをなくそう
- 宅配便は1日にまとめよう
音と来客に対する警戒心を弱めよう
犬がチャイムの音や来客に対して吠えるのは、恐怖や警戒心が原因です。来客に対してよい印象を持たせることによって、チャイムと来客への警戒心を払拭できるでしょう。
犬が好きな来客なら、犬を抱っこして玄関に行き、来客におやつを与えてもらってください。そうすることで、犬は「来客はおやつをくれる人」「チャイムはおやつがもらえる合図」と覚え、警戒心が薄まります。
また、家族で協力してチャイムに慣れさせるのもいいでしょう。家族にチャイムを鳴らしてもらうようにして、チャイムが鳴る前から好物やおやつ入りのおもちゃなどを噛ませるなどして気をそらせましょう。来客役の家族は吠えずにいられたらおやつを与えます。
チャイムが2回鳴る家は、2回目の吠えをなくそう
チャイムや来客への吠えグセを直すためには、愛犬に吠える経験を積ませないことも大切。チャイムや来客のたびに吠えていると、その習慣が身についてしまいます。
エントランスと玄関でチャイムが2回鳴ると、吠える回数も2倍に。ここで吠えグセをつけさせないためには、2回目のチャイムは鳴らないようにするのがおすすめです。
エントランスのチャイム音に愛犬が吠えたら、まずは「おすわり」で落ち着かせ、抱っこしましょう。このとき来客に「玄関のチャイムは鳴らさないでください」と伝え、玄関で一緒に待機してください。
また、チャイムの音量を小さくしたり、音が変えられる場合は一度変えたりしてからしつけをし直してもいいでしょう。
宅配便は1日にまとめよう
吠え対策をしやすくするには、宅配便が届く日を1日にまとめるといいでしょう。宅配便はなるべく日時を指定し、「毎週この曜日は宅配デー」のように決めておくと便利です。
宅配便が届く日は、チャイム音の聞こえにくい部屋で愛犬を待機させる、トリミングサロンに預ける、家族に散歩へ連れ出してもらうなどして、チャイムが聞こえる回数を減らします。
宅配便が届く指定時間が近づいてきたら、犬をあらかじめハウスに入れ、おやつ入りのゴム製おもちゃなどを与えると、より吠えにくくなるでしょう。
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