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獣医師資格取得後、小動物臨床経験6年。主に犬猫の臨床に携わる。現在は子育てをしながら、愛猫と暮らしている。
飼い主さんと離れる留守番や知らない人がくる来客は、犬にとってストレスの原因になりやすいもの。ストレスによる病気から守るためにも、愛犬のストレスを軽減することを心がけましょう。飼い主さんができる、留守番や来客時のストレス対策をご紹介します。
目次
- 留守番時にできる愛犬のストレス対策
- 愛犬をペットホテルなどに預ける場合のストレス対策
- 来客時にできる愛犬のストレス対策
留守番時にできる愛犬のストレス対策
留守番の練習をさせてあげよう
留守番に慣れていない犬にいきなり長時間留守番をさせると、大きなストレスになってしまいます。もし、今後愛犬に留守番をさせることが決まったら、その時点で留守番の練習を始めましょう。
最初は20〜30分程度の短い時間の留守番から経験させ、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしてくださいね。
留守番の前に疲れさせよう
愛犬が留守番中に「寂しい」「退屈」と感じる時間が短いほど、愛犬にかかるストレスが少なくなります。そのためには、留守番中に寝ている時間を長くさせることがポイント。
留守番前に長めに散歩や遊びを行う、散歩の途中で走らせるなどして、エネルギーを発散させてあげるとよいでしょう。
愛犬をペットホテルなどに預ける場合のストレス対策
愛犬の好きなニオイがついたもの・おやつ・おもちゃを持参しよう
愛犬をペットホテルなどに預ける場合、愛犬は慣れない場所で知らない人や犬と過ごすため、飼い主さんに会えない寂しさ・心細さを感じやすくなります。愛犬のストレスを軽減するためには、飼い主さんのニオイのついたタオルや着古した洋服、好きなおやつ・おもちゃなどを持参して一緒に預けるのがおすすめ。慣れたニオイをかいだり、好物のおやつを食べたり、ふだん遊んでいるおもちゃで遊んだりすることで、不安な気持ちが減って落ち着くことができます。
スタッフに愛犬の性格や愛犬ができる指示しつけを伝えておこう
初めてのペットホテルなどに愛犬を預けるときは、スタッフに愛犬の性格や苦手なこと、好きなことを伝えて配慮してもらいましょう。また、愛犬ができる指示しつけを伝えておき、預けている間に指示を出してもらうのもひとつの方法です。愛犬が「指示に従ってほめられる」という経験をすることで、スタッフとの距離が縮まり、ストレスが少なくなります。
来客時にできる愛犬のストレス対策
愛犬が安心できる避難場所をつくってあげよう
知らない人に対する警戒心と緊張感が高まる来客。
来客があるとわかっているときは、事前に来客から見えず、さわられない場所にハウスを置き、避難場所をつくってあげましょう。愛犬が安心だと思える居場所をつくっておくことで、来客時のストレスが減少します。
おやつを与えてもらおう
来客におやつを与えてもらうことで、警戒心とストレスが軽減される可能性があります。ただし、おやつをもらっても食べられないほど怖がっている場合は、絶対に叱ったり無理やり食べさせたりせず、すみやかに離れた場所に移動させてください。
ちょっとした工夫で、慣れない状況でも愛犬が安心して過ごすことができます。愛犬の性格をよく理解してあげて、留守番や来客の前には、愛犬のストレスをできるだけ軽減させるための対策をしましょう。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。