更新 ( 公開)
合同会社サイクロス代表。2018年、トヨタ自動車主催「フォレストチャレンジ森あげプロジェクト」を機に起業。翌年、Wans Laugh(ワンズ・ラフ)を設立。
愛犬とノーリードで思いっきり自然体験ができる、Wans Laugh(ワンズ・ラフ)の『ワンコの森』とは?
目次
- 広大な森林に、新たな価値を吹き込んだドッグフィールド『ワンコの森』
- 第二の人生を考え、50代から犬を飼い始めた小田明さん
- 自分のやりたいこと=犬の幸せ『Wans Laugh』(ワンズ・ラフ)の発足
- “目に見えないリード”がたしかにある。ノーリードで築く愛犬との信頼関係
- 「人間×犬×自然」3つの命を最大限に活用した『ワンコの森あそび』
- 何気ない日常を大切に。愛犬・ゲンキくんが教えてくれたこと
広大な森林に、新たな価値を吹き込んだドッグフィールド『ワンコの森』
「周りの目を気にせずに、もっと愛犬が自由に走り回れる場所があったらいいな」
そう感じる飼い主さんは多いのではないでしょうか。
日本でたったひとつ、そんな飼い主さんの願いを叶え愛犬と一緒に自然を五感で感じながら楽しめる特別な空間があります。
それが、三重県大台町のトヨタ三重宮川山林、通称『ワンコの森』です。四季折々移り変わる森林の中で、愛犬用のアウトドアアクティビティプログラム『ワンコの森あそび』が開催されています。
『ワンコの森あそび』は、最大12名+ワンちゃん12頭のみで自然を大満喫できるコースです。
きちんと管理された東京ドーム360個分の広大な土地で、愛犬をノーリードにして遊べるのが特徴。※ノーリードは、ガイド案内のもとで指定されたエリア内となります。
案内ガイド付きで林間ハイキング、山岳トレッキング、渓流シャワークライミングなどの体験ができます。
普段はお家の中にいるワンちゃんも、大自然を前にするとイキイキとした表情で遊びはじめるのだそう。そんなワンちゃんたちに導かれながら、大人も子どもも思いっきり自然を体感できる場所です。
なぜ森で犬を遊ばせようと思ったの? ノーリードは危険じゃないの? 『ワンコの森』を立ち上げ、企画・運営する、Wans Laugh(ワンズ・ラフ)の代表・小田明さんにお話を伺いました。
第二の人生を考え、50代から犬を飼い始めた小田明さん
2019年、小田さんはWans Laugh(ワンズ・ラフ)を立ち上げると共に、脱サラを決意。お住まいも東京と三重県大台町の二拠点生活になりました。
東京の大手通信会社で働いていた小田さんは、50代に入り退職後の“第二の人生”を考えはじめます。その時、伊豆下田のペンションに住む先輩を思い出しました。ひと足さきに退職し、一匹のゴールデンレトリバーと暮らしてる先輩です。
これまで一度もワンちゃんを飼ったことがなかった小田さんも、ワンちゃんがそばにいる地方暮らしに憧れを抱くようになりました。
「会社員時代、私の生活は仕事が中心でした」
毎日遅くまで働き、夜は会社のみんなで飲みに行き、お休みの時は大胆に旅行をする。それはそれで充実した日々だったけれど、「ワンちゃんがただそばにいてくれる」そんな静かな日常に心が惹かれるようになりました。
「自分の第二の人生にワンちゃんがいてくれたらいいな」
そう思った小田さんは、当時の東京の家でも飼える大きさで、遊ぶのが大好きな犬種「ジャックラッセルテリア」を飼うことを心に決めます。ブリーダーさんのもとに訪れ出会ったのが、のちにWans Laugh(ワンズ・ラフ)立ち上げのきっかけとなる“ゲンキくん”でした。
当時会社員だった小田さんの生活はゲンキくんが来てからガラッと変わっていきます。家でゲンキくんが待っていると思うと、自然と帰宅するのも早くなっていたそう。
しかし、ゲンキくんとの暮らしを送るある日、自分たちの家の近くにドッグランがないことに気がつきます。近所の公園もワンちゃんは立ち入り禁止だったりと、ペットにあまり優しくない地域の現状を目の当たりにしました。
休みの日には車を1時間ほど走らせ東武東上線森林公園へ。自然が豊富で整備されている空間に、ゲンキくんは大興奮。あまりに楽しそうに走る姿に「もしこんな自然の中でノーリードで遊べる場所があったらな」と感じた経験が、後に『ワンコの森あそび』の生まれる種となったのです。