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群馬県高崎市の犬服作り教室 Hana Gray《ハナグレイ》講師。ヒラメキとアイデアで愛犬Grayのためのグッズや暮らしを便利にするモノ作りを楽しんでいる。

ペットと暮らしていると、悩ましいのがコード類へのイタズラ。
とくに、好奇心旺盛な子犬や、かじり癖のあるネコちゃんがいるご家庭では、コードをかじられてしまうトラブルも少なくありません。
わが家でも、元気いっぱいのワンちゃんとお転婆なネコちゃんを1日だけ預かったとき、目を離したすきにスマホの充電コードが噛まれてしまう…という事件が発生。
「これはしっかり対策しないと危ないかも」と感じ、家の中のコードまわりの安全対策を見直すことにしました。
今回は、市販品を活用した方法や、身近なものでできるDIYアレンジなど、すぐに実践できるコードのイタズラ防止アイデアをご紹介します。
目次
- そもそもなぜペットはコードを噛むの? 獣医師にペットの気持ちを聞きました!
- 【ペットのコード対策①】まずは基本! 専用のコードカバーを活用する
- 【ペットのコード対策②】排水ホースでコードをまとめてガード!
- 【ペットのコード対策③】配線全体を“隠してしまう”という選択肢も
- 【番外編】ペットのイタズラ防止! コンセントカバーをDIY
- “うちの子”に合った対策で、愛犬と安心な暮らしを
そもそもなぜペットはコードを噛むの? 獣医師にペットの気持ちを聞きました!
そもそも犬や猫は、なぜ電気コードやケーブルのようなものを噛んでしまうのでしょうか? そんな素朴な疑問を、獣医師の茂木先生に聞いてみました!

コードを噛む行動には、いくつかの理由が考えられます。
特に多いのが“歯の生え変わりによるむずがゆさ”です。子犬や子猫の時期は何かを噛んで気をまぎらわせようとすることがよくあります。
また、遊びや好奇心の延長でコードを“動くおもちゃ”のように感じたり、退屈やストレスのはけ口として噛んでしまう子もいます。なかには“かじると飼い主さんが構ってくれる”と学習しているケースもあるんですよ。
- 歯の生え変わりによるむずがゆさ(特に子犬・子猫)
- 好奇心や遊びの延長
- ストレスの発散
- 飼い主の反応を引き出すため
4つの理由が考えられるとのことでした。
では、実際どのように対処・対策するのが適切なのでしょう?

まずは物理的に噛ませない工夫が基本です。コードを覆ったり、手の届かない場所に配置したりしましょう。
あわせて“噛んでもよいおもちゃ”を用意してあげると、そちらに興味を向けてくれることが多いです。
もしストレスや運動不足が原因になっているようであれば、日々の遊びの時間を増やしたり、生活リズムを見直してみるのもおすすめです。
【ペットのコード対策①】まずは基本! 専用のコードカバーを活用する
それでは早速、物理的に噛ませないための工夫を紹介していきます。
イタズラされやすいコードの代表が、スマホやタブレットの充電コード。
充電しながら使うために常に手元にあるものは、完全に隠すのが難しく、ペットの標的になりやすいですよね。

わが家では、リビングのソファ横にスマホ充電ケーブルを伸ばしているのですが、ネコちゃんがちょっかいを出してきたため、『噛んではダメ!を覚えさせる〔いたずらガードマン〕にがーい配線カバー』を取り付けました。

カバー全体にスリットが入っているので、端からコードを押し込んでいくだけで簡単に装着できました。ハサミでカットができ、長さも自由に調整できました。
ほかにも、配線カバーなどを使うと、コードを覆ってイタズラ防止ができます。
身近な電化製品はもちろん、ペット用のヒーターや給水器といったペットの周りに置いておきたい電化製品のコードへの対策にもおすすめです。
※本商品は、苦味でコードを噛む行動を減らす仕組みですが、 WanQolでは、命に関わるような感電や誤飲といったリスクを減らすための「補助的な安全対策」としてご紹介しています。 根本的な予防には、環境づくりや信頼関係によるしつけが大切です。
【ペットのコード対策②】排水ホースでコードをまとめてガード!
テレビまわりやパソコンデスクの裏など、複数のコードがごちゃごちゃしがちな場所には、まとめて覆う対策が有効です。

おすすめなのが、カインズでも販売されている『洗濯機用排水延長ホース』です。ホースの内径が30mmと太めなので、複数のコードも無理なく収まります。

取り付け方はとっても簡単です! コードをまとめて通すだけです。 ホースを縦にして、ホースの中へプラグを上から落とすようにするとスムーズにコードが通せました。
しかも、ハサミで好みの長さにカットでき、見た目もシンプル。
おかげで配線が1本の太い線のようになり、預かったワンちゃんにイタズラされることもなくなりました! 掃除機をかけるときも引っかかりにくくなり、一石二鳥です。
【ペットのコード対策③】配線全体を“隠してしまう”という選択肢も
ネコちゃんが入り込みやすいテレビ裏や家具の隙間。
いくらコードをカバーしても、根元部分がむき出しになっていたり、ホコリが溜まりやすかったりすると、安全面が心配ですよね。
そんなときは、収納ケースを使ってコード全体を「丸ごと隠す」のが効果的です。

わが家では、テレビ裏の電源タップをこの『カインズ スマートケース』に収納。
6口の電源タップが2本入る大容量なので、複数の機器を接続したまま、スッキリ隠すことができます。
排水ホースでまとめたコードも一緒に中へ入れてしまえば、ホコリよけ・イタズラ防止・見た目の整理整頓が一気に叶います。
素材も軽く、掃除のときも動かしやすくて◎。

【番外編】ペットのイタズラ防止! コンセントカバーをDIY
コンセントまわりは、ペットの目線に近く、最もイタズラされやすいポイントの一つ。
コードだけでなく差込口そのものを見えにくくするのも、効果的な防止策になります。

今回は、『整理収納小物ケース Skitto』とリメイクシートを使って、お部屋になじむ手作りコンセントカバーを作ってみました。

『整理収納小物ケース Skitto』の裏側に、インテリアに合ったリメイクシートを貼って、L字金具と面ファスナーで壁に固定するだけ。
今回はケースの裏面に、装飾テープの『カモ井加工紙 mt CASA FLEECE グレイッシュブラウン』を貼りました。

そして、コンセントの両端上部にL字金具を両面テープで貼り付け、金具の上に面ファスナーをつけます。

『整理収納小物ケース Skitto』を取り付ければコンセントカバーの完成です。
ケースは面ファスナーで取り付けているので、簡単に取り外すこともできます。

見た目もすっきり、“DIYっぽさ”がほとんど感じられない仕上がりになりました。
さらに、近くにあるコードは排水ホースでまとめておき、空間全体が整った印象に。「安全対策」と「部屋になじむデザイン」を両立できて、満足度の高いDIYになりました。
“うちの子”に合った対策で、愛犬と安心な暮らしを
ペットや小さな子どもがいる家庭にとって、コードのイタズラは日常に潜む意外なリスクの一つ。
感電や誤飲といった大きな事故につながる前に、できることから対策しておくことが大切です。
今回ご紹介したように、物理的に「隠す」「覆う」「なじませる」工夫は、すぐに取り入れられる安心の対策。
まずは、目につく場所から一つずつ整えてみてはいかがでしょうか。
そしてもう一つ大切なのは、「どうしてこの行動をしてしまうのかな?」とペットの気持ちに目を向けてみること。かじりたくなる時期や、退屈な時間が長いとき、コードはつい遊びたくなる対象になってしまうこともあります。
「噛んじゃダメ!」と叱るよりも、噛んでしまいそうなものが身近にない環境を整えてあげたり、噛みたい気持ちを満たしてあげられるおもちゃを用意してあげたり。そんな小さな工夫が、安心につながるヒントになるかもしれません。
“うちの子に合った方法”で、気持ちよく過ごせる毎日をつくっていきましょう。
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