更新 ( 公開)
犬は、視覚よりニオイでほかの犬やまわりの状況を知りたいという気持ちがあります。とはいえ、犬が熱心に床のニオイを嗅いでいたら、その理由が気になりますよね。犬が床のニオイをクンクンと嗅ぐ理由を知って、日頃のお世話に役立てましょう。
目次
- 周囲にほかの犬がいるときに地面のニオイを嗅ぐ理由
- ほかの犬に警戒されたときに地面のニオイを嗅ぐ理由
- トレーニング中や苦手な犬に出合ったときに床や地面のニオイを嗅ぐ理由
- 飼い主さんの帰宅後にニオイを嗅ぐ理由
周囲にほかの犬がいるときに地面のニオイを嗅ぐ理由
周囲にほかの犬がいるときに熱心に地面のニオイを嗅いでいたら、そしらぬふりをしつつも相手の犬に興味があるのかもしれません。耳を動かしながら近寄って、相手の犬がいい犬か調査しています。また、地面のニオイを嗅いでいることで、直接目を合わせないようにしているともいえます。「気になるけど、戦いを挑まないでね」という気持ちで、相手の犬のことを知ろうとしているのでしょう。
ほかの犬に警戒されたときに地面のニオイを嗅ぐ理由
近くにいる犬が自分を警戒しているときにも、地面のニオイを嗅ぐしぐさを見せることがあります。
ニオイを嗅ぐ行為は、犬にとって闘う意思がないことを示そうとするしぐさのひとつ。ニオイを嗅ぐしぐさを見せることで、自分にはケンカするつもりがないことを伝えているのでしょう。
トレーニング中や苦手な犬に出合ったときに床や地面のニオイを嗅ぐ理由
トレーニング中や苦手な犬に出合ったときに、床や地面のニオイを嗅いでいたら、嫌なことから気をそらしたいと思っている可能性が。それと同時に、ニオイを嗅ぐことに集中しているフリをして、苦手なものに自分の気がないことを伝えています。
「いまはニオイを嗅ぐのが大事だから、かまわないで」という気持ちで、感じたストレスを犬自身で紛らわせているのかもしれません。
飼い主さんの帰宅後にニオイを嗅ぐ理由
飼い主さんが帰宅した直後に、服や靴、玄関の床のニオイを嗅いでいたら、飼い主さんのニオイを嗅いで安心する習慣がついているのかもしれません。
衣服などから漂うニオイを嗅いで「確かに飼い主さんだ」とほっとするのと同時に、飼い主さんがどこへ出かけていたのかニオイをヒントに知りたい気持ちがあります。犬はそもそもニオイを嗅ぐことが好きな動物でもあるので、飼い主さんが外出先でつけてきたいつもと違うニオイにとても興味があるのでしょう。
犬によっては、ニオイに刺激されてオシッコをかけてしまう場合もありますので、そのようなしぐさが見られたら服や靴は片付けるようにしたり、トイレに連れて行ったりするようにしましょう。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。