「グリーン ダ・カ・ラ」に込められた、サントリーのブランディング責任者が語る熱意

イメージキャラクター「ダカラちゃん」が印象的な商品「グリーン ダ・カ・ラ」。そのクリエイティブのウラ側には「スポーツドリンクの常識を変えたい」という熱意があった。そんな新たな試みを続けるサントリーのブランディング責任者・高原令奈さんに話を聞いた。

2021年8月3日 ストーリー公開 2020年5月6日 本編公開

作りたかったのは「安心素材のスポーツドリンク」

高原さんが感じていた、既存のスポーツドリンクの原材料に含まれる、化学合成された成分への漠然とした不安。もちろん、添加物の安全性はしっかり担保されている。だが、パッと見て理解できない成分名がパッケージに並んでいるのを目にしてしまうと、それをすんなり受け入れることはできなかった。

“子どもでも安心して飲める=もちろん大人も飲める”というロジック

開発を進めることになったスポーツドリンクに対して、「子どもに安心して飲ませられるもの」というハードルを設けた。次に、シリーズ商品として麦茶を出したのも、この“安心して飲める”というコンセプトこそがブランドの根幹だと考えていたからだ。

高まる健康への意識や、増していく夏場の熱中症対策の重要性も追い風に

「開発当初から、そこまで見越していたわけではありませんが、自分たちの作っているものがより求められるようになっているという意味では、ある種の使命感も芽生えています。“安心”は変わらずアピールしつつ、“機能”の訴求もしっかり行っていきたいですね」(高原さん)

家庭訪問調査からヒントを得た、好みの濃さで作れる「濃縮缶」

世の中には、さまざまな濃縮製品があるが、意外にも濃縮のお茶は少なく、缶を使った濃縮製品は初めての試み。手間とスペースの問題を解消し、賞味期限も長くなり濃さの調節も簡単。まさに一石三鳥・四鳥を実現した商品だと言える。

初めての試みである「濃縮缶」は予想を上回る反響を得た

「いろいろなメリットをわかったうえで開発しましたが、予想を上回る反響をいただけたので、安心したし嬉しかったですね。今年の春には、ほかの濃縮商品も発売されたので、これから濃縮缶の認知がどんどん広まっていってくれることに期待しています」(高原さん)

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