2017年に発売されたコードレス電動工具「マルチボルトシリーズ」。同シリーズの核となるマルチボルト蓄電池とは、いったいどのようなものなのか?製品開発の裏側に迫る。
2020年12月28日 ストーリー公開 2020年10月10日 本編公開
2017年に発売されたコードレス電動工具の新製品の「マルチボルトシリーズ」は、建築現場の作業効率や安全性を高め、言うならばコードレス電動工具の常識をも変えた。
創業以来70年の歴史がある日立工機時代に培ってきた技術やDNAはしっかり引き継いでいるという工機ホールディングス。新しい会社となり、今は「日本発のグローバルな電動工具メーカーへの成長」が目標だと押井さんは語る。
マルチボルト蓄電池は、従来の18Vバッテリーと同等の大きさながら、パワーは36Vの高電圧化を実現。さらに18Vの工具に装着すれば、切り替え操作なしに18Vバッテリーとしてそのまま使用可能だ。
「コードレス卓上スライド丸のこ」。このような大型の電動工具もハイパワーのマルチボルト蓄電池なら、余裕で駆動することができる。
コードレス電動工具に使われるリチウムイオン電池は扱いが難しく、強い衝撃や高い負荷をかけ続けると発火する危険もある。だが、ハイコーキではバッテリーに関しても徹底した安全対策が施されているのが特長だ。
前身の会社から培ってきた優れた技術力と、新たな体制となったことによる自由な発想で、次はどんな製品を生み出してくれるのか、ハイコーキの今後にぜひ注目してみてほしい。