更新 ( 公開)
「モモエのために仕事をしています!」というほど犬を愛する高橋さんに、わんちゃんとの素敵な暮らしについて、お話をうかがいました。
目次
- WanQolイチオシの愛犬家とわんちゃん
- ゴールデンレトリーバー以外の犬種は考えられない!
- 生傷が絶えない毎日大騒ぎの多頭飼い時代
- 他の犬とはちょっと違う変わった性格のモモエ
WanQolイチオシの愛犬家とわんちゃん
愛犬データ
モモエちゃん/犬種:ゴールデンレトリーバー(12歳)
ゴールデンレトリーバー以外の犬種は考えられない!
-わんちゃんを飼い始めたのは?
きっかけはあまりもう覚えていないですね。元々家族が犬好きだったので、幼い頃からずっと犬を飼っていました。犬との生活が当たり前の家庭で育ったんです。過去には、アメリカンコッカースパニエルや柴犬を飼っていたこともあります。
-そこからなぜゴールデンレトリーバーを飼うことに?
お仕事でNYに行った時、セントラルパークで大型犬をお散歩している方を見かけて、「かっこいいな〜」と思ったんです。でも、日本で大きい子を室内で飼うって大変そうだなと。そうして大型犬への憧れの気持ちを持ちながらも、なかなか踏み出せずにいたんです。しかし、そんな時ゴールデンを飼っている友人の言葉が私の気持ちを大きく動かしてくれました。
「犬は、飼い主のそばにいられることが1番の幸せだから、愛情があれば住む場所なんて関係ないんだよ。」
この言葉を受け、大型犬との生活をリアルに考えるようになりましたね。その友人が「高橋さんが飼ってくれるのなら、子供を産ませてみようかな」と言ってくれて。赤ちゃんがたくさん生まれても、ちゃんとみんなが良い家庭にもらわれていくか心配だったんですが、ちゃんと貰い手が決まったので、安心して飼うことを決められました。12匹生まれた中から1匹譲っていただき、飼い始めたのが1代目。今思えば、あれがゴールデンレトリーバーとの生活の始まりですね。
-実際に大型犬を飼ってみてどうでしたか?
想像以上によかったです。もう本当に賢くて、お利口!1回言うだけでなんでも理解してくれるから、しつけをした記憶がありません。そのうえ優しくて、とても飼いやすいんです。そこからはすっかりゴールデンの虜になってしまいました(笑)。それからのゴールデンオーナー歴は…もうかれこれ25年以上になりますね。モモエは3代目です。
生傷が絶えない毎日大騒ぎの多頭飼い時代
-モモエちゃんの先代犬はどんな子でしたか?
オスだったからか、元気でいつもテンションの高い子でした。その子がうちに来たのは、12歳9ヶ月も付き添った1代目が亡くなった直後。当時ペットロスだった私を救ってくれました。
1代目が亡くなったばかりの頃は、その子以上に愛せる子がいると思えず、「もう犬は飼えない!」と嘆き、落ち込んでいたんですよ。ただ、タイミングよく偶然近所でゴールデンレトリーバーの仔犬が産まれたという話が舞い込んできて…なかなか立ち直れずにいた私を見かねた母が「飼わなくてもいいんだから、見てくるだけ見てきたら?」と、声を掛けてくれました。
でも実際に見に行ったら、やっぱりものすごく可愛くって…結局また飼ってしまいましたね(笑)。
前の子を“ラル”と呼んでいたので、2代目は響きを意識して“メル”と名付けました。あの時は、深く考えて名前をつける気力もなかったんですよね。でも、意外にも「メルセデスベンツのメル?」「メルギブソンのメル?」と勝手に周りの方たちが良い連想をしてくださって。「それもいいわね!」ってどれも由来にしています(笑)。
-モモエちゃんは先代犬と一緒の時期も?
はい。メルがあまりに元気な子だったので、お留守番が可哀想になってしまって、もう1匹飼おうと思ったんです。またご近所のゴールデンを飼っているお宅で赤ちゃんが生まれたという話を聞いて、メルが男の子だから、今度飼うのなら女の子にしようと思って見に行きました。でも、はじめは女の子が3匹しか産まれなくて、全部もらい手がついてしまったんです。仕方なく、諦めかけていたんですが、偶然にも貰い手の中から一人の里親さんが「やっぱり男の子にする」と。それで、女の子が一匹残ったとご連絡をいただいたので、「これは何かの縁だな」と思って迎え入れることにしました。こうして迎えたのがモモエです。多頭飼いがこんなにも大変なことだって想像してなかったから…今思うと、安易な考えでしたけどね(笑)。
-愛犬2匹の相性は?
よかったと思いますよ。すごくやんちゃ坊主だったメルだったんですが、モモエが来たことにより、変わったんです。すっかりこの子の尻に敷かれちゃって(笑)。モモエはごはんの時も、先住犬のお兄ちゃんを突き飛ばして兄の分まで食べてしまったり…遊んでいるうちに興奮してお兄ちゃんを噛んじゃって「キャンキャン」と泣かせたり…ちょっと不憫なくらいでしたよ(笑)。
多頭飼いの時期に1番大変だった思い出は、ある冬のできこと。苦手な犬に遭遇し、2匹揃ってその犬を追いかけてしまったことがあったんです。このサイズと体重で2頭ですから、それはそれは凄まじいパワー!私は転んで腹這いのまま引っ張られて、犬ぞり状態で15mほど引きずられました(笑)。
おかげで2匹と一緒にいたときは、とにかく怪我が多かったですね。実は、ドラマの撮影初日に顔面を3針塗ったりなんかもあるんです。子供の犬歯って結構鋭いじゃないですか。じゃれあっていたときに歯が顔に当たってしまいサクッと。痛いというよりも、「あれ、なんか熱いな」って感じていたら流血が。でも、不思議と怒りは全く起きないですね。この子たちには悪気がないから。それが犬なんですもん。むしろそこにいた私が悪いっていつも思っていました(笑)。
その後、メルは突発性の“心タンポナーデ”という病気が発症し、6歳になるちょうど1週間前に亡くなってしまいました。大きな病院で治療をしたものの、完治が難しく、余命3ヶ月と宣告を受けたんです。その間も元気だったので、あまり実感がないままに過ごしていたのに、悲しくも予告通り亡くなってしまいました。
メルとの早いお別れを経験したことで、よりモモエへの心配性が加速しましたね。何か体調面での心配事を見つける度に、すぐお医者さんに駆けつけて「これは大したことないですよ」と、先生になだめられています(笑)。
他の犬とはちょっと違う変わった性格のモモエ
-モモエちゃんはどんなわんちゃんですか?
基本は、はしゃいだりすることがあまりなく、クールな子なんです。思えば、初めて会いに行った時からその片鱗があったんですよ。他の仔犬たちはお母さんにじゃれたりして遊んでいるのに、ひとり隅っこで寝ていて…静かな子でしたね。
犬を飼うと、帰宅した時に喜んで迎えてくれるところも一つの醍醐味じゃないですか。ところが、この子は、ほとんどそんな姿は見せてくれないんです。一瞥して、「あ、おかえり」くらい(笑)。でもツンデレだから、たまーに彼女の気まぐれで寄ってきてくれるんです。しかも、おなかを出して「触って〜」と甘える一面も。そのデレの瞬間がたまらないですね。
しつけで困ったこともありません。ただ、お兄ちゃん(メル)と共に住んでいた時代の影響なのか、兄弟以外の他の犬と遊ぶことが苦手なんです。一定の距離以上近づいてこられるとダメ。だから、ドッグランには向いていません。
そんなモモエにも唯一心を許せる相手がいます。それは近所に住んでいる、モモエの姉妹犬。血が繋がったお姉ちゃんです。この子だけは小さい頃からよく一緒に遊んでいたから、安心できる存在のようですね。よく姉妹犬のおうちで預かってもらったり、合同お誕生日会をしたりしています。普段、2匹はとても仲が良いのですが、クールなモモエははしゃぐ子が苦手。たまにお姉ちゃんが興奮していると、「ワン!」と一喝する厳しい場面も(笑)。そのせいで、前までは、モモエと会えると嬉しそうにしてくれていたお姉ちゃん犬も、ここのところモモエが来ると萎縮するようになってしまいました。(笑)
クールでツンデレなモモエちゃんと愛犬家の高橋さんのお話はまだまだ続きます!