中国漢方で花粉症対策。強い身体をつくる生活習慣の整え方
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ニンジンは、ベータカロテンを豊富に含む緑黄色野菜で、和食・洋食・中華、いずれの料理にも向いています。栄養たっぷりの若い葉を利用できるのも、家庭菜園ならではの特権でしょう。
3〜7月頃に種をまく「春まき」は、6〜11月頃までに収穫。7〜9月頃に種をまく「秋まき」は、翌年10〜3月頃までに収穫します。ただし、ニンジンは大きくなってから低温の環境で育てると、花芽のついた花茎が伸びて「とう立ち」してしまいます。花芽に養分がいくことで味が落ちてしまうため、冬場にあまり大きくならないように種をまく時期を調整しましょう。
「発芽したら半分は成功」といわれるほど、ニンジンは発芽が難しい野菜です。土を乾燥させないように注意を払うだけでなく、土作りにおいても準備を怠らず、畑に肥料を入れて耕す前に、石やゴミなどがあればしっかり取り除きましょう。
肥料はあらかじめ1㎡あたり苦土石灰100g(コップ1杯くらい)、堆肥2kg(バケツ2杯くらい)、化成肥料100g(コップ1杯くらい)を土に入れ、よく耕しておきます。
気温が25℃くらいになったら、30cmくらいの間隔で種をまき、その上から土を3mm〜5mmほど薄くかぶせます。ニンジンは発芽に光が必要なため、厚く覆わないように要注意。
芽が出るまでは、ほどよい湿気で管理することが大切です。乾燥しないように、水やりはしっかりと行い、発芽まで水を切らさないようにしましょう。
種をまいた後に、ワラやもみがらをかけて乾燥を防ぎましょう。細かくした落ち葉や、腐葉土をかけても効果的です。
また、土の表面を手の平で軽く押さえてやるだけでも、水もちがよくなります。
ちょうどよい温度で育てれば、1週間〜10日くらいで芽が出ます。ここから間引きや追肥を繰り返しながら、収穫まで生育していきます。
本葉(ふた葉の後に生える葉のこと)が2〜3枚になってきたら、3cm〜5cm間隔に1回目の間引きをします。間引きをする前に水やりをして、土を湿らせると作業しやすいのでおすすめ。
1㎡あたり50gくらいの化成肥料を与え、草抜きをかねて株の周りに土を寄せます。
本葉が6〜8枚になり、根っこが小指くらいの大きさになったら2回目の間引きを行い、最終的には株と株の間を10cmくらいにしていきます。繰り返しの作業になりますが、間引きは残す株を傷めないように注意しましょう。
1回目と同じように、1㎡あたり50gくらいの化成肥料を与え、草抜きをかねて株の周りに土を寄せましょう。
根っこが太ってきたものから収穫していきます。
ニンジンは病気に比較的強い野菜ですが、初めの頃の生育が遅いため、苗が小さいうちは雑草に負けやすいです。このため、間引きする時期での草抜きはとても大切です。
ニンジンの表面に小さなコブができていたら、土の中に害虫が潜んでいるので要注意。これはネコブセンチュウという小さな害虫の影響で、寄生されると生育が悪くなってしまいます。一度でも確認された畑は土壌消毒が必要になります。
お花のマリーゴールドを一緒に植えると、土の中の害虫を、匂いで遠ざけてくれます。
土は薄くかけて、芽が出るまで乾燥させないようにしましょう。
土壌作りから水やり、間引き、肥料やりなど収穫までの作業は多いですが、丹精込めて作った野菜は愛着がわくもの。しっかり生育をして、立派でおいしいニンジンを収穫しましょう。
Q. せっかく発芽したのに、なぜか枯れてしまいました……。
A. 水のやりすぎで蒸れてしまった可能性もありますが、もしかしたら「ネキリムシ」の食害かもしれません。ネキリムシは、発芽後の苗を根元から食べてしまう蛾の幼虫で、地際を掘り起こすと眠っています。見つけたら捕殺するか、殺虫剤を散布しましょう。
Q. ニンジンの頭が緑色や紫色に変色しているのですが、病気でしょうか?
A. 成長中のニンジンは、外気や日光に直接触れると変色することがあります。地中から頭が出ているニンジンがあれば、土を寄せて覆ってしまいましょう。
Q. ニンジンが二股に枝分かれしてしまいました。何が原因でしょうか?
A. 畑の中で根が障害物にあたると、枝分かれを起こして又根になります。土壌を作る前に石やゴミなどは、しっかり取り除きましょう。また、肥料のやりすぎも又根の原因になるので注意が必要です。